私が株式投資を始めたのは2008年1月からですが、当時は売買に熱中して「労多く益なし」の投資をしておりました。
当然、初心者が簡単に勝てるはずもなく、よくてトントン、たまに勝ってもコツコツドカンで大負けする。
一番良くないのはナンピンを繰り返した後に耐えきれなくなっての損切りでした。
株価の上下を当てにいくのは投資ではなくギャンブルと同じです。
(つまりやればやるほど負ける確率が高くなります)
損を取り返そうと無理な手が多くなり、初めは2週間~1カ月だった保有期間もそのうち1週間になり、デイトレへ移っていきました。
株を買うという欲求、ナンピンの誘惑には勝てませんでした。
数年やっても利益が出ない。時間も精神力も体力も使って苦しむだけでは元も子もないですね。
こうなったら個別株自体を止めないと中毒は治まらないと思い、株式投資から目をそむけるようにしました。
そんな私がなぜ個別株を続けていると思いますか?
それは、「配当」が人生を変えてくれると感じたからです。
個別株は常に危険と隣り合わせ、明日クラッシュするかもしれません。
個人投資家なんて世界同時株安の荒波にただなすすべがありません。
中途半端にナンピンしても渇いた砂に水をまくようなもので資金が無くなるだけです。
しかし、売買ねらいでは暴落は恐怖でしかありませんが、配当株投資なら優待・高配当・連続増配株をバイ&ホールドするだけで利益が出ることに気が付きました。
2021年は米国株ブームで日本株は話題にすら上がりませんでした。
長期的に見たら米国株が良いのは百も承知ですが、私は慣れ親しんだ日本株で再起をはかろうと決心しました。
それは、為替リスクが無く、高配当でかつ連続増配している銘柄が多かったからです。
人生も後半に入り、今からインデックス投資を20年も30年もやるには荷が重いことを実感します。
しかしながら、何もせず、悶々と考えるだけ、悩むだけでは時間がもったいないのも事実です。
ひとまず走り出してみる。「走りながら考える」ことにしました。
止まっていたら置いてけぼりをくいますから。投資に取り組んで思うことは「時間は戻らない」ということです。
2021年から優待・高配当の日本株を買い始めましたが、まだまだコロナが拡大しており(デルタやオミクロンなど新種が流行する度に)、相場は簡単に暴落しておりました。
まだ投資手法が確立しておらず、行き当たりばったりで神経をすり減らしていましたが、2022年からバイ&ホールドに覚悟を決め、配当再投資による株数の増加に努めるようにした結果、受け取り配当金は年々増加していきました。
ちょうどその頃、書店で長期株式投資氏の著書を拝見しました。
私が考えていた理論を、氏は何年も前から実践されていて多大な成果を残しておられること。
日本株の低迷期にここまで先見の明があった方はあまりおられないと思います。
(長期株式投資氏のブログも大変勉強になりました)
株式投資は予測不可能ですので一寸先は闇ですが、もっと勉強して精度を高め、自分の投資手法を確立したいと考えております。
長々と思いの丈を書き連ねてしまいました。皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。